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山本 洋一; 木島 佑一; 冨田 豊
no journal, ,
度重なる北朝鮮の核実験を踏まえ、日本政府はCTBTOの核実験検知能力強化を目的として2017年2月、希ガス観測プロジェクトのための資金を拠出した。CTBTOは、当面の間日本の北海道から東北で観測を行うこと、既に日本での観測に経験と実績のある原子力機構を実施協力機関とすることが目的に適うと判断した。これを踏まえ、原子力機構は、北海道幌延町有地, 青森県むつ市の原子力機構大湊施設に移動型希ガス観測装置を新たに設置し、CTBTOとの共同観測プロジェクトを実施中である。本プロジェクトの現状について報告する。
山本 洋一; 木島 佑一
no journal, ,
2017年9月3日の6回目の北朝鮮核実験後、10月にいくつかのXeのレベルC事象が高崎及びハワイ放射性核種観測所で検出された。これらのレベルC事象と北朝鮮核実験の関係を調べるため、日本のNDC-2はレベルC事象に対する大気輸送モデル(ATM)解析を実施した。ATMバックトラッキングによる放出源可能性領域の推定結果は北朝鮮核実験場が放出源可能性領域に含まれることを示している。しかし、北朝鮮核実験場からのATMフォワードトラッキング解析結果は高崎とハワイ観測所での実観測結果と食い違っている。本発表ではNDC-2でのATMシミュレーション解析結果と高崎とハワイ観測所でのレベルC事象に対する我々の結論を報告する。